10月に入りました。秋ですね。
みなさんは、どんなときどんなことで秋を感じますか?
こんにちは。ボランティアリーダーの鹿嶋です。
私は、夕方、職場の下のコンビニにおやつを買いに出たときの涼しさと陽の落ち方に、ぐっと秋を感じるようになりましたね~。
さて、7回目を迎える「伊丹オトラクな一日」もついにあと半月!!
準備が着々と進むなか(たぶん)、
サポータープログラムも順調にとり行われております☆(ほんと)
第1回目は9月17日(月祝)、そして第2回目が10月6日(日)に行われました。
まさかの台風直撃!
集合は10時、大会議室です。(大和室ではありません。)
私、自転車で来ましたから(笑)。いえ、台風が迫り来ているのは重々承知していたのですが、少々家を出遅れてしまい、帰りは自転車を置いて帰るつもりで自転車飛ばして向かいました。
そんなことよりワークショップのレポートです。
第2回の講師はこの方。
岡崎大輔さん。
普段は関西の企業グループで、人材採用・育成担当の仕事に従事されている岡崎さんは、WSD(ワークショップデザイナー)育成プログラム大阪大学3期を修了。
その後京都造形芸術大学が実施するVTS(ヴィジュアル・シンキング・ストラテジー)セミナーの受講を経て、最近では自ら対話型鑑賞のナビゲーターとして、その活動のフィールドを広げておられます。
こんな岡崎さんが講師をしてくださるワークショップってどんな?
VTS(ヴィジュアル・シンキング・ストラテジー)って、対話型鑑賞ってなに?
そんな期待(と疑問も?笑)高まります!!
さて準備はすでに完了。
しかし、台風到来のせいか、集合時間が近づくもいつもより集まりが少々遅いです。
みなさん無事に来てくださるでしょうか~と少し心配しつつ。
もうほぼ集合時間の10時なのですが・・・。
10時を少し回りましたが、無事みなさん集合でワークショップスタート。
みなさん、お足元悪い中、よくぞ集まってくださいました!!
前回の振り返りを経て、今回も、ワークショップタイムとミーティングタイム。
今回は、「察知力や直感を磨き、語り合う。役割の決定」ということで、対話型鑑賞でコミュニケーションの本質を探る!というワークショップ+「オトラクな一日」サポーターの役割の発表です。
まずは、前回欠席の方もおられるので、自己紹介ですね。
岡崎さんも自己紹介。岡崎さんのニックネームは「ザキ」。「ザキ」または「ザキさん」でどうぞ。(笑) いやな人は「岡崎さん」でいいそうです。(笑)
いよいよプログラムが始まります。
まず、プロジェクターで美術作品が投影されます。
そして、参加者はこの作品をしばらく間じっと見て、感じたことや気づいた点を手を上げて発言していきます。
岡崎さんからは、「自由に発言」「席は自由に動いていい」「無理に言わなくていい」という説明がありました。
意見が出るたびに岡崎さんは、「どこを見て、そう思ったんですか?」と着眼点をたずねたり、「つまりは○○という部分から連想したんですね」と要約を整理し、違った視点から作品を眺めるキッカケづくりをしてくれます。
これが対話型鑑賞!?
この日は、一つの作品について30分ほど使い、それを3作品繰り返しました。
2作品目からはグループに分かれて話し、それを発表します。
グループで話すと自分一人で感じるのとはまた違う視点の気づきが共有でき、さらに色々な意見が出るようです。
ちなみに最後は美術作品ではなく写真。
オトラク第1回のリスニングパーティーのときの写真が使われました。
同じようにグループで話し、発表へ。
「この写真を写した人がいる」とか「あの人は傘を2本持っている。カメラマンの?」とか「距離感がある。友達というよりこの日集まって初めて出会った人たちみたい」などなど、写真でもさまざまな意見が多数出ました。
最後は、前2つの作品の紹介がありました。
作品について知ると、見え方が変わりますね~。
岡崎さんからも「さきほど出たような意見が出るでしょうか」と問いかけがありましたが、作品のことを何も知らされずに見る方が圧倒的にいろいろな感じ方見え方があり、多くのいろいろな意見が出ますよね。
対話型鑑賞では、多様な語り口や視点があること。それがどれも正解であったり、間違いではない、ということ。一方で、何かしら共通する考えが存在するということ。
そして、岡崎さんの実践される対話型鑑賞は、アート作品を深く理解する、というより、アートを媒介とした参加者同士の人となりや、自らの思考や着眼点の個性にも気づけるといったツールのようだったのが印象的です。
岡崎さんは対話型鑑賞に取り組む目的をこう語ってくれます。
「“みる・考える・話す・きく”というコミュニケーションに大切な4つの要素が、対話型鑑賞にはバランスよく含まれています。従来の研修プログラムには、考える・話す・きくに着目したコンテンツは存在しますが、“みる”ことに着目したものを僕はみたことがない。でも僕はまず“どこをみて、何を語るか”という視点こそ大切だと思うんです。単に「仕事も覚えてきているし、お前には期待している」といった大きな枠組み内での励ましより、「今日、しんどいの? 昨日と表情や雰囲気違うよ」と個々の日常を捉えた意見の方が、承認された喜びが得やすく、例えほめられなかったとしても結果的にモチベーションアップにつながります。個人の仕事も抱え、チームのマネジメントに責任を負っているプレイングマネジャーが、限られた時間の中でチームのパフォーマンスを引き出すには、そういった細やかな観察力と何をみてどう語りかけるか、ということが鍵を握っていると思うんです。そのためには“みる力”にもっと着目することが必要だと感じており、そのために何ができるかを対話型鑑賞の実践から導き出そうとしています。」
見て、聴いて、考えて、その場の雰囲気を感じとる。
加えて、私は、お店の人やサポーター仲間にも、そして自分自身にも気持ちを寄せて見てみることができたなら、もっと素敵な時間になるのではないかなあと思います。
そして、こんな充実のワークショップのあとには、ミーティング。
役割発表のあと各役割に分かれて当日に向けて軽く話し合い。
仮ではありますが、ミュージシャンラインナップ&演奏スケジュールも配られました。
ワークショップも次回10月13日(土)でラストです。
とはいえ!楽しいこと間違いなし!当日に向けてワクワク度アップです☆
また次回もお待ちしています!
第7回「伊丹オトラクな一日 」(伊丹まちなかバル共催)は10月20日(土)です!
以上、鹿嶋でした!
あ、自転車ですが、ワークショップ終了後、オトラクミュージシャンでもある井上歓喜くん(The Jubilax)のライブに出向き、そのあと台風一過ですっかり雨が止み、乗って帰りました!でもパンクしてました・・・。
<参考記事>
ワークショップデザイナー推進機構
ワークショップデザイナーズマガジン
東西WSDリレーション Report1
取材レポート:中脇健児